[年表] 平安時代

平安(へいあん)時代は、794年に都が平安京(現在の京都市)に遷されてから、1185年頃に鎌倉幕府が成立するまでの、約400年間続いた時代です。この時代は、天皇を中心とする律令体制から、摂関政治、院政、武士の台頭へと政治体制が大きく変化し、一方で国風文化と呼ばれる日本独自の文化が花開きました。

平安時代の年表 📜


📌 律令体制の変質と藤原氏の台頭(9世紀〜10世紀)

西暦和暦出来事
794年延暦13年桓武天皇が都を平安京に遷す。
894年寛平6年遣唐使が廃止される。これにより、日本独自の文化である国風文化が発展するきっかけとなる。
9世紀後半藤原氏が摂政や関白として天皇を補佐し、政治の実権を握る摂関政治が始まる。
960年頃『源氏物語』が紫式部によって執筆される。
1016年長和5年藤原道長が摂政となる。藤原氏の全盛期を築く。

📌 院政と武士の台頭(11世紀後半〜12世紀)

西暦和暦出来事
1086年応徳3年白河天皇が幼い堀河天皇に譲位し、上皇として政治を行う院政が始まる。
1156年保元元年保元の乱が勃発。
崇徳上皇後白河天皇の対立に、平清盛と源義朝といった武士が加わり、武士の政治への関与が強まる。
1159年平治元年平治の乱が勃発。源義朝が平清盛に敗れ、平氏が政権を握る。
1167年仁安2年平清盛が武士として初めて太政大臣となる。平氏の全盛期を築く。
1180年治承4年源頼朝が挙兵し、源平合戦が始まる。
1185年元暦2年壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡する。
源頼朝が守護・地頭の設置を朝廷に認めさせる。鎌倉幕府の成立へとつながる。

📝 豆知識

  • 平安時代には、仮名文字が発達し、『源氏物語』や『枕草子』といった文学作品が生まれました。
  • 武士は地方で勢力を強め、やがて平氏と源氏という二大勢力に分かれて対立しました。この対立が、やがて平安時代の終焉をもたらすことになります。

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